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町のとっておきの場所 横須賀・長沢「蜂小屋」
2026.05.07 木
町のとっておきの場所
Hachiがご紹介する、町のとっておき…
今回ご紹介するのは、横須賀・長沢でミツバチと暮らす養蜂家
「蜂小屋」渡辺久恵さん。
トライアルバイクを趣味に、日本各地を旅していた渡辺さん。
20代の頃から、地図を片手にキャンプ場やユースホステルを巡り、その土地の暮らしに触れてきました。
「ただ通り過ぎるのではなく、“暮らすように旅する”のが好きだったんです」土地に馴染み、人と出会い、
ときには地元の方の家に泊めてもらうこともあったといいます。そんな経験の積み重ねが、今の渡辺さんの基盤になっています。
学生時代から愛読している写真家・星野道夫さんの言葉があります。
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きっと、人はいつも、
それぞれの光を捜しもとめる
長い旅の途上なのだ
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「この言葉がずっと自分の中にあって。今も変わらないですね」
旅を続けていた頃も、そして今この場所で暮らしている現在も、渡辺さんにとって人生は“旅の途中”なのです。

横須賀・長沢をバイクで走っていたことがきっかけで、この土地に出会いました。
4年かけて探し続け、ようやく見つけた現在の拠点。もともとは倉庫だった場所です。
「腰を据えて何かに取り組みたいと思っていたタイミングでした」
蜂を通じて、近所とのつながりやコミュニティのあり方も知っていきました。
笹が生い茂る土地を自ら切り拓き、休眠していた草木を再生したいという想いで手を入れていきました。
その過程で、環境再生医初級の資格も取得しています。
横須賀・長沢でミツバチとともに暮らす生活

2018年に移り住み、2020年から養蜂をスタート。
「やってみたいとは思っていたけど、自分にできるとは思ってなかったんです」
しかし振り返ると、約30年前に受けた蜂針療法や、幼い頃に親しんだアニメ「みつばちマーヤの冒険」など、
人生の節々に蜂とのつながりがありました。
「後から思うと、ずっとつながっていたんだなって」
現在は住居の隣で西洋ミツバチを8群飼育。
しかし渡辺さんは「飼う」という言葉を使いません。
「管理しているというより、一緒に暮らしている感覚なんです」
ミツバチが卵から成虫になるまでの期間は21日。
役割を変えながら群れを支え、仲間同士で蜜源の情報を共有し、効率的に動きます。
小さな働き者に、心がほどける瞬間

その姿に、理想の社会を重ねます。
「トップがいなくても成り立つ。みんなが自分の役割を理解して動いているんです」
ミツバチとの向き合い方にも、渡辺さんならではの考え方があります。
すべてをコントロールするのではなく、基本は蜂に任せる。
うまくいかないときだけ手を差し伸べる、“黒子”のような存在でありたいといいます。
また、蜜枠すべてに蓋がかかるまで採蜜しないことも信条のひとつ。
自然のリズムを尊重したものづくりを大切にしています。
意外にも、渡辺さんが一番好きなのは“雄蜂”。
「なんだか憎めない存在なんですよね」
その姿は、映画『男はつらいよ』の寅さんのよう。
「自由に見えるけど、ちゃんと必要とされている存在」
さらに雄蜂は、ダニ対策にも重要な役割を果たします。
その習性を活かし、薬剤に頼らず群れを守る工夫をしています。
取り除いた幼虫は鶏の餌にするなど、無駄を出さない循環も実践しています。
静かな循環が、ここに生きている

「今の社会って、自然を感じる機会がすごく少ないと思うんです」
便利な暮らしの中で、季節や土地の感覚が薄れていることに違和感を覚えるといいます。
不法投棄や食品ロスも、その延長にあるのではないかと。
「身近な自然に目を向けるだけでも、変わると思うんですけどね」
特別なことではなく、足元の草花や木々に目を向けること。
そこから意識は変わっていくと語ります。
蜂蜜づくりにも、その思想は反映されています。
「自分が一番の消費者なんです」
垂れずに注げる専用ボトルや蜂蜜飴など、日々の中で感じた「こんな商品があったらいいのに」という思いをもとに、
同じ想いを持つ職人たちと時間をかけて形にしています。
丁寧に重ねた甘さが、忘れられない味になる

そんな渡辺さんも、かつては生きづらさや違和感を抱えていました。
「ずっと、居場所がしっくりこない感覚があって」
しかしこの暮らしの中で、その感覚は少しずつ変わっていきます。
「今は、ここが自分の居場所だなって思えるんです」
SNSに綴られる言葉にも、その姿勢が表れています。
「自分の気持ちが、そのまま伝わる言葉を選びたくて」
丁寧に、慎重に紡がれる言葉。
それが誰かの心に届けばいいと願っています。
「蜂小屋の蜂蜜を通して、ミツバチの素晴らしさを知ってもらえたら」
そしてもう一つ。
「横須賀にも、こんなに滋味豊かな蜂蜜が採れる環境があるんだって、感じてもらえたら嬉しいです」
その土地で生きるミツバチが集めた蜜には、風土や季節、自然そのものが映し出されています。
最後に、こんな言葉を残してくれました。
「ぜひ、自分の住んでいる地域の蜂蜜を食べてみてほしいです」
その土地の環境で育ったものは、身体にも自然と馴染む。
そして、身近な自然に目を向けるきっかけにもなるはずです。
「養蜂家によって味も全然違うので、ぜひ食べ比べてみてください」
旅の途中で見つけたこの場所で、ミツバチとともに暮らす日々。
その静かであたたかな営みのなかから生まれる蜂蜜は、どこかやさしく、身体にすっとなじむような甘さを持っています。
自然の時間に寄り添いながら育まれたその味わいは、ひと口で心に残る、忘れられないおいしさです。
自然とともに、ぶれずにまっすぐ生きる渡辺久恵さん。
その暮らしと想いは、蜂蜜の一滴一滴に、静かに息づいています。
お忙しい中、取材・撮影にご協力いただきありがとうございました。












最後までお読みいただきありがとうございました。
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